賊が前から来た場合
金的(金蹴り)
とにかく金的です。言わずと知れた男の最大の急所です。「前蹴り」気合と同時にそのまま蹴る、「膝蹴り」体が接近している場合は膝で蹴り上げる(下から突き上げる様に蹴ります)。例え、相手が急所にプロテクターを着けていても怯む程、効果が有ります。拳で思いっきり叩くのも良いでしょう、完全に入れば充分に逃げる時間ができますが、完全に入らなかった場合でも、瞬間怯む可能性が大です。金的を直接手で掴んで捻り上げると云う方法もあります。賊が少しでも怯んだら間髪を入れずに頭突き、顎打ち、猿臂・裏拳です。相手に反撃の時間を与えてはいけません。技は連続して、繰り出すのが基本です、躊躇する時間はありません。繰り返し練習が必要です。
歯(賊の指、耳、唇、舌などを噛む)
後ろから口を塞がれたら、指に思いっきり噛み付く(特に有事の際は、完全に指を喰い千切る勢いで噛んで下さい)。
抱きつかれたら、賊の耳や唇を食い千切る。もし強姦されそうになって、相手が口に舌を入れて来たらこれはチャンス、舌を喰い千切ります。相手が怯んだら、その他の技を繰り出します。
頭突き
これも「金的」並みに強力です。特に、身長の低い人や女性は急所である眉間・鼻っ柱・頬骨・顎・鎖骨などを狙い易いのでかえって有利です。躊躇せずに首でスナップを効かせて、気合と同時に突きます、ご存知の様に強烈な破壊力があり、相手を失神させられる可能性があります。特に鼻っ柱に命中した場合は、暫く鼻血が止まりませんので、戦意を喪失させる効果が期待できます。そして、即座に「金的(金蹴り)」、「顎打ち」、「猿臂・裏拳」です。
顎打ち
正拳、裏拳、掌底のどれかを距離に拠って使い分けます。立ち位置にも拠りますが、裏拳や掌底は出来るだけ下から打ち込みます。人間は、顎から脳天(垂直に上ではなくて、顎から頭部の中央、重心点に)に向かって衝撃を受けると簡単に失神するからです。しかし、正拳で真っ直ぐに打っても顎に当たればフラフラになります。また、これも身長の低い人や女性には有利です。例え正拳で顎打ちをしても下から当たるからです。角度が完璧であれば大して力が入っていなくても効く程です。即座に金的、頭突き、猿臂・裏拳です。
猿臂(えんぴ、肘打ち)
前猿臂
女の肘鉄と言う言葉もある通り、鍛えていなくても破壊力があります。右脇に、親指を上にして拳を作り、左手のひらをその拳に添えます。前に体重をかけながら、左手を当てたまま、敵の肋骨をえぐる様に気合と同時に肘打ちを繰り出し、打撃の瞬間に拳を180度ひねって下さい。破壊力が倍増します。
その直後に、今度は「裏拳」にスナップを効かせて、賊の顎、或いは顔の側面(こめかみ)を打ちます(同時に左の拳は、右脇をガードします)。そして、金的、頭突き」、顎打ちです。
後猿臂
上記の前猿臂の手順を、テープを巻き戻した様に逆に後ろに繰り出します。同時に上体も勢い良く右にひねって破壊力を増します。みぞおちに入れば完璧ですが、肋骨でも折れる可能性がありますから充分です。
その他猿臂には、(横猿臂)、(落し猿臂)もあります。敵の位置によって使い分けます。敵が屈んで背中が見えたら落し猿臂が有効です。