はじめに
この護身術は私の自己流です。もし、身近に武道家や格闘家の方がいらしたら是非直接正確な指導を受けて、改善の必要な部分があればその専門家の方のアドバイスに従って下さい。私の周りの武道家や格闘家達の中には、女性に即席に技を少し位教えたっていざとなったらパニックして大した事は出来ない、武道の技は長期間習わなければ使いものにはならないと言う人達もいます。確かにその通りかも知れません。しかし、そこに僅かでも助かる可能性があるのならば、教える価値があると私は思います。
また、下手に賊を怒らせたらかえって危ないのではないかと云う意見もあります。これも、確かに一理あります。また武器も、もし相手に取られたら最悪です。例えばアイロンを投げ付けたら、それを投げ返されるかも知れません。
地元のロス市警も、危険だから抵抗しないで賊に従う様にと指導しています。しかし、ロス市警の友人に直接聞くとそれは表向きだよ、やはり殺されては元も子も無い、戦うのも一つの選択だと言っていました。最終的には個々に於いて結論を出すしかないという事でしょう。
また、これを公開する事で敵に手の内を漏らすのはまずいのでは? とご心配する方もいらっしゃいますが。こんな技、殺戮のプロ集団の敵は全て知り尽くしていますよ。それよりも、我々が本気であると敵に知らしめる事による抑止効果も狙っているのです。
既に潜伏中の訓練された戦闘員達も、自分達が傘で目を突かれて止めを刺され、何時間あるいは何日間も悶絶しながら息絶える姿。火炎放射器で生焼きにされ、長時間も苦しんで死ぬ姿を想像すれば、必ず士気にも影響します。
それから断っておきたいのは、護身術はいくら多くの武道用語や接近技が使用されていても決して武道ではありません。当然、暴漢を相手にはルールもへったくれもありません。どんなに汚い手を使ってでも、相手の攻撃さえ阻止し同時に逃げる態勢を整える事が出来れば良いのです(賊に反撃する事により、逃げる為の時間をかせぐのです)。慣れていないので手加減が分からず、相手に致命傷を与えてしまってもそれは仕方がありません。
しかし今回は只の護身術だけではなく、時局を鑑み<戦闘用>と銘打って、強化版をお届けしております。違いは、通常は相手が怯んだら隙をみて逃げるのが目的ですが、もし有事が発生した場合には確実に止めを刺す或いは相当の傷を負わせないと、この先味方の誰かがこの賊に殺られてしまうからです。
ですから有事の際は、攻撃を阻止するのみならず、とにかく致命傷を与える事を目指します。賊が倒れたら、逃げる前に傘・杖・鉛筆・箸・ボールペン(指でも良い)などで目を突いて(えぐって)とどめを刺します。その際の賊の抵抗を難しくさせる為に、まずは目潰し(後述)或いは、ペッパースプレー(メース)をしっかりと賊の目に振り掛けます。そして、何処にでもあるし長いので傘が最適ですが、無ければ棒でも枝でもなるべく長く先端の尖った物で、のた打ち回る賊の目を狙って何度も突いて下さい。手応えを感じたら、後は即座に逃げて下さい。長い時間が掛かりますが、賊は必ず死に至ります。出来ない方は、男性を呼んで来て代わりに止めを刺して貰って下さい。口鼻を目がけて消火器を大量に噴射し窒息死を狙うことも出来るでしょう。最低でもペッパースプレー(メース)は必ずかけて逃げて下さい、少なくとも時間が稼げます。