剣・棒術
それから私達の身の周りは、傘、箒、はたきなど、武器として利用できる物で満ち溢れています。スポーツをなさる方はゴルフクラブ・バット・テニスラケット、あれば勿論木刀、その他、棒状の物はすべて武器となります。上段に構え振り下ろすふりをして、瞬間に引いて目や喉を突く、或いは脇、金的、膝、すねを打つなど別の技に変えます。賊が予期せぬ動きをする事が必要です。「突き技」はご存知の通り強力な技です。または、上体は防御され易いので下半身を狙います。そして、下半身(足)にダメージを与えれば追って来られないからです。膝関節は側面を強打すると骨折し易いです、骨折しなくても痛くて歩けなくなります。正面から足を打てる体制の場合はすねを打ちます。やはり、痛くて動けなくなります。
長い武器ほど賊に奪われるリスクが大きくなります、振り回す時はそれを念頭に置いて下さい。その点でも突き技は優れています、相手が武器を奪い難い動きなのです。
相手との距離がある場合、大声で気合を発しながら上段に構えたまま突進し。相手の直前で突然体勢を落として跪く様な形になり、確実に防御の甘いすねを水平に打つ方法も有ります。
まあ、確実に敵もこれを読んでいると思いますので臨機応変に技を変化させて下さい。後、脇も大きな急所です。賊の脇が開いている時は、脇を下から強打して武器を落とさせます。
尖った物もすべて武器となります。賊に捕まった時は、鉛筆・ボールペン・箸・ペーパーナイフなど尖った物で賊の目や体を刺します。そして同時に、後述する接近技(「金的」・「頭突き」・「顎打ち」・「猿臂・裏拳」など)を繰り出します。そして勿論、包丁その他のナイフ類。また、ベルトもバックルの部分を振り回すと武器となります。普段から何がどこにあるのか確認をしておきましょう。
熱湯・油
もし賊の進入時に、熱いお茶やコーヒーなどを飲んでいたら大変にラッキーです、瞬間にその中身を賊の顔、目をめがけてフリスビーの要領で振り掛けます(その際、自分が火傷をしない様に注意して下さい)。
また、やかんにお湯が沸いていたらやかんごと賊に投げ付けます(くれぐれも自分がやけどをする事がない様に想定してシミュレーションを行って下さい)。
揚げ物をしていた場合は熱い天ぷら油を敵に振り掛ける訳ですが、超高温ですので要注意です。その代わり、体のどこにかかっても絶大な効果が得られます。容量の小さい手鍋(ソースパン)や柄杓状の物を利用して掬い取り、それを賊に振り掛けます(同じくフリスビーの様に内側から腕をスイングします)。
その他、お酢・醤油・塩・胡椒・一味など「目潰し」として使える物がキッチンには溢れています。正し、粉末は遠くに飛ばないので液体が有効です。フタを開けて賊の顔に向けてばら撒くか、タバスコなどは瓶を逆さまに持ち、タイルカウンターの角や他の瓶にぶつけて先に割り、それを賊の目にめがけてダーツの要領で投げ付けます。
もし、賊が鍵などを壊し進入中など事前に時間がある場合は、110番をした後即座にこれらの武器の準備をします。犬を飼う事も有効です。例え大型犬でなくても、本能的に飼い主を守るので時間稼ぎをして助けてくれます。